歯周病

歯周病は自覚症状が少ないため治療が遅れやすく、成人が歯を失う原因の第1位になっています。

歯周病治療の流れ

位相差顕微鏡で歯周病菌有無のチェック後(無料)、歯周基本検査に入ります。

1. 歯周基本検査

・プラークの付着状況、出血の有無
・歯周ポケットの深さの測定
・歯の動揺度の測定
・口腔内清掃指導
・治療計画の立案
・プラーク及び歯石の除去

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1週間後

2. 歯周基本検査Ⅱ

根面に付着した歯石、汚染されたセメント質の有無を検査し、必要があれば根面を滑沢にしていきます。(SRP)

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2週間後

3. 歯周基本検査

歯周ポケットの改善状況の検査。歯肉の炎症やポケットからの排膿がある部位には「歯周病治療薬」の注入や歯周外科手術を行っていきます。位相差顕微鏡で再チェックを行い、歯周病菌の数が減らない場合は、抗生剤の服用か高濃度次亜塩素酸水での洗口で除菌します。

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3回目の検査から1ヵ月後

4. 歯周基本検査Ⅳ

検査後、病状の安定が確認されたらメインテナンスへ。口腔内の衛生状態や症状によって2~3ヵ月ごとの管理や、さらに6ヵ月ごとの検診によるメインテナンスで口腔内の管理を行っていきます。


歯周内科

歯周病菌が引き起こす疾患

●認知症
歯周病菌でアルツハイマー病の原因タンパク質(アミロイドβ)が10倍に増える。

●新型コロナ
歯周病細菌による炎症が新型コロナ感染症の重症化に係る「サイトカインストーム」の引き金になる可能性があります。
※「サイトカインストーム」とは
免疫の暴走により正常組織にまでダメージを与えてしまう現象

●誤嚥性(ごえんせい)肺炎
歯周病菌を含む口腔内細菌(主に舌苔の細菌)は、肺や消化器官に侵入し、誤嚥性肺炎や免疫悪化のリスクにつながります。

●心筋梗塞・脳梗塞
歯周病菌が歯肉出血している毛細血管から侵入し、動脈硬化を引き起こすと共に血栓を作る原因となっている。歯周病の人はそうでない人の2.8倍、脳梗塞になり易いと言われています。当院で脳梗塞経験者に歯周病菌の数を調べたところ、ほとんどの人が歯周病菌の数はかなり多かった様です。

●糖尿病
歯周病を悪化させる因子(TWF-α)と糖尿病を悪化させる因子が同じため、歯周病が悪化すると糖尿病の症状も悪化します。歯周病治療で糖尿病も改善することも分かってきています。歯周病は糖尿病の合併症の一つです。

●食道ガン
歯周病原細菌であるアグリゲイティバクター・アクチノミセテムコミタンスが食道ガンと関連することが初めて発見されました。この菌がいると食道ガンのリスクが5〜32倍上昇することが分かりました。

歯周内科とは

歯周病の原因となっている細菌を特定し、内服薬によって歯周病菌を除去することで清潔な口腔内環境へと導くことができる新しい治療法です。

歯周内科の流れ

1. プラークを採取し、位相差顕微鏡で菌の種類や量を確認します

歯周病菌の代表はスピロヘータですが、それ以外に歯周病を悪化させる細菌としてカンジダ、トレポネーマ、運動性桿菌などがあります。歯周病菌が多いのか、カンジダのようなカビ菌が多いのかを確認し、内服薬を決定します。

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2. 細菌を取り除くための薬の服用

次に抗生物質や抗菌剤などを服用し、口腔内の除菌を行います。お口の中の細菌や量によって抗菌剤か抗生物質かを判断し、患者さんに服用していただきます。なおカンジダ菌やトレポネーマは口臭の原因となり、お口の中のネバネバした嫌な感触はこれらの細菌が活発に活動しているためです。

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3. 除菌効果の高い歯磨き剤による歯磨き

お口の中の細菌の種類によって、使用する歯磨き剤等も異なります。当院ではペリオバスターや高濃度次亜塩素酸水を使用していただいております。

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4. 投薬後1週間後の来院と歯石除去クリーニング

お薬を服用していただき、1週間後に歯周病菌の数をカウントします。同時に歯周ポケット数値の検査と歯周ポケットの洗浄歯石除去及びクリーニングを行います。縁下歯石が残っている場合は縁下歯石を除去し、2週間後に歯肉が改善しているかどうかの評価をします。

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5. 定期的な歯石除去やクリーニング

投薬治療によって良くなった口腔内の状況を維持するため、3ヶ月ごとの定期的な歯石除去やクリーニングに来ていただきます。歯周病の再発を防ぐには毎日の歯磨きと、定期的なクリーニングが欠かせません。また、歯周病を引き起こす細菌やカビが存在していないかどうかも確認し、歯周病から歯ぐきなどの歯周組織を守ります。

診療器具

レーザー治療、高周波治療

診療機器

診療機器

CO2レーザーを導入し、口内炎や顎関節症などさまざまな症状に対応しております。
根管内治療にも高周波治療を取り入れており、根管内の根の先まで殺菌することができ、抜歯せずに保存していく治療にもより力を入れていくことができます。

位相差顕微鏡(無料)

診療機器

位相差顕微鏡により歯周病菌の有無・数が実際に動画で確認することができます。
その動画を患者様ごとにストックし、菌の変化をパソコンでチェックできます。
プラーク(歯垢)の中にはさまざまな細菌がひそんでいるので、歯周病菌に感染していないか1度はこの位相差顕微鏡でチェックしてみてください。

正常細菌叢

位相差顕微鏡で見た歯周病菌(トレポネーマ デンティコーラ)

高濃度次亜塩素酸水(HCIO)

診療機器

高濃度次亜塩素酸水により、歯周病菌はもちろん、虫歯菌やインフルエンザウイルスを溶菌させます。(溶菌とは菌を完全に死滅させてしまう現象)
みなと歯科の患者様にはホームケアーの一環として高濃度次亜塩素酸水での洗口を行っていただいています。

実際患者様より、「洗口を行ってからカゼを引かなくなった」「口の中がさっぱりしてきた」「口臭が気にならなくなってきた」との声もいただいております。

当院のコロナ対策について
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